先日、長男小4(10歳)男の子が熱を出して寝込んでおりました。
突然起き上がり「怖い、怖い」と震えているのです。
何か怖い夢でも見たのかな?と思っていましたが、意味不明な会話をしだしたりして夢と現実が分からなくなっている様な様子でした。
実は4~5才頃から熱を出すと良く「怖い怖い」と言っておりました。
その時実際の様子
部屋中にゲロをまき散らして部屋の隅っこでタオルケットを肩に羽織ってボーっと座っておりました。話を聞くとコマーシャル(CM)が逆戻しで流れてきて、大きな玉が自分に襲い掛かってきて押しつぶされたそうです。押しつぶされた時にゲロが出たようです。そして羽織っているタオルケットがゴワゴワして硬くてとても変だ、痛い、気持ちが悪いと言うのです。全然フワフワなのに。その後ヨシヨシしてまた寝付きましたが数時間後、急に起き上がり部屋から出て行ったのです。部屋の外は真っ暗で普段は絶対に一人では出れないのです。私はあわてて追いかけると「子供が・・子供が・・」と暗闇の先を指さし追いかけようとしてました。ギュッと抱きしめて「大丈夫だよ。大丈夫だよ。」となだめましたが、やはり「怖い怖い」と言うのです。その時子供の体はとても熱く震えておりました。胸が裂けそうなほど心配になりましたがヨシヨシして落ち着くと朝までグッスリ寝付きました。翌朝は熱も下がって学校にも登校してその後は元の元気な子に戻っております。
熱を出すと目を離した隙に何か起きないかと心配でたまりません。
自分なりに調べてみると「熱せん妄」という症状が当てはまりました。
どうやら発熱時の異常行動は「熱せん妄」と呼ばれているようです。
熱が高くなると脳の温度が上がって「ノルアドレナリン・ノルエピネフリン ドーパミン」などが放出され幻覚やや幻聴、異常行動などを引き起こすようです。夢と現実がゴチャゴチャになるようで、熱せん妄の時は「レム睡眠」の時と同じ脳波になるようですが、レム睡眠と違うのは筋力の脱力がないので幻覚や妄想によって体が動いてしまい異常行動となるようです。
治療法としては熱を下げて不安を取り除いてあげるのが良いらしいです。
また、初めての熱と共にこのような症状がでた場合は「脳炎」などでもこの様な症状がある為、早めに病院で受診した方が良いみたいです。
小さなときは行動範囲が狭かった為、それほど気に留めてなかったのですが、ある程度の年齢になると家から飛び出したり、飛び降りたししないか不安です。
あと、テレビなどの音に異常に敏感に反応して嫌がります。大きな音など立ない様にそっと彼が寝付けるようにして、起きて怖がっている時はヨシヨシとギュッと抱きしめて「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と安心させるようにしています。